能地商店時代の父
昭和の初めに「能地商店」として山口県山口市に創業して以来80有余年になる、私で3代目の寝具店です。
戦時中は店舗閉鎖を余儀なくされておりましたが、昭和24年から再開。30年にこの地に移り父の名前「寿雄」の一字を取り「丸寿ふとん店」とし本格的に営業をしてまいりました。
当店は初代の言葉「ふとんは中身が見えない物、だからこそ中身をごまかしてはイケんよ!」の教えを守り、一番良い「中わた」を入れたふとんをお客様に提供し、信用を得てきたと思っています。
インターネットを通じて、特に綿や麻などの自然素材にこだわり、時代や流行に流されず、自分が良いと思った商品のみを、お薦めしてまいります。
快眠寝具・熟睡寝具 睡眠環境アドバイザー ふとん・グーグーまるひさ の願い
お客様の眠りを追求して、80年 睡眠環境アドバイザーのいるふとん店
代表取締役社長 能地孝
(Nouj Takashi)
趣味:水彩画・食べ歩き
あなたは朝起きた時に自然と「あー良く寝た!」と背伸びをしていますか?
私たちは小さい時に「もう朝なの?今寝たばっかりなのに」と思った経験があると思います。
それが歳と共に色々な考え事や、体調の変化などにもより眠りが浅くなってきて、夜中何度も目が覚める・長時間寝たのに眠い・そもそもなかなか眠れない、など睡眠の悩みを訴える方が増えています。
そんなストレスのある眠りを少しでも解消していただくため、冬は暖かく、夏は少しでも涼しく、寝床についたらすぐ眠りにおち、朝までぐっすり眠れるそんな寝具をお届けしたいと思っています。
また当店は自然睡眠をお薦めしています。
人間自身が本来持っている自然治癒力を生かして眠るための寝具、それはやはり自然素材を使ったふとんになります。
コットン・リネン・ウール・ダウン・シルク(綿・麻・羊毛・羽毛・絹)など自然界に存在する素材で作った寝具で眠ることにより、自然治癒力を 高め、よりよい眠りを体感していただきたいのです。
今日も「あー良く寝た!」で一日が始まりますように。
綿わたのふとん
昭和20年代のふとんと言えば、ふとん屋でわたと生地を並べて、この生地にこのわたを入れたらいくらです。と言うように布団はふとん屋で買うもの、布団の中身は綿わただけ、値段の違いはわたの質と使う量、それに生地という本当に簡単なものだったのです。
たまに絹の製品もありましたが、ほんとに希少でした。
私がふとん屋を継いだ動機も、「人は必ず寝るから、世の中にふとんがなくなる日は来ないだろう」と言うくらいに安易なものだったのを覚えています。
ところがどうでしょう、まず掛けふとんがどんどん変わっていきました。まずはポリエステル繊維の入ったふとんが登場しました。その頃「洋ふとん」と呼ばれ軽くて暖かいとの触れ込みでした。(軽いけれどあまり暖かくはなかった)
その後羊毛・羽毛と続けて出てきましたが、矢張り羽毛ふとんは布団の革命と言ってもいいでしょう。ふとん屋にとっても革命でした。
何せふとん屋自身で作ることが出来ないからです。それまでは自分で綿を見て触って、このわたなら良い布団が出来ると納得して作っていたものが、メーカーの言葉を信じて値段だけで売るようになりました。
しかもそれは本当に軽くて暖かいものだったのです。(商品により程度の差はありますが)
こうして布団は何処でも誰でも、売ることが出来るようになりました。
また敷ふとんに至っては、ポリエステル綿から始まって、羊毛固綿(一般的にこの敷ふとんが一番多く流通していると思われます)・ウール・ダウン、また今はゴムのような感触のウレタンで出来た低反発素材、マットレスのような高反発素材、釣糸を絡ませたようなポリエチレン素材などありとあらゆるものがあります。
またふとんの購入先も寝具専門店だけでなく、スーパー・百貨店は勿論、訪問販売・テレビショッピング、それに今見ておられるインターネットまでと、便利になりました。
余り多いので、何を買ったらいいのか迷うという方も、おられるかもしれません。
その決断は消費者様にお任せするとして、ここでは当店が昔から作っている、一番得意としている綿わた入りふとんの特徴を申し上げます。
まずこの布団は、当店がこれならと思う綿と生地を選び、仕立て上げたものです。
綿わたには、インド・アフガニスタンで取れるデシ綿(繊維が太く・短い)とメキシコ・アメリカなどで取れるの通称米綿(繊維が長く細い)が有ります。
敷ふとんに良く使われるのは、繊維が太く腰の強いデシ綿です。
綿わたふとんの良い所は、日本の四季に一番順応し、冬暖かく夏も気持ちよく使用できる・日に干せばふっくらと膨らむ(繊維で一番の回復力)折り曲げ自在で、押し入れに入りやすい・ぺしゃんこに成れば、安価で仕立て直しができる。などです。